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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻5号

1964年05月発行

文献概要

綜説

眼性片頭痛について—脳血管性障害との関係及び脳動脈写所見

著者: 弓削経一1

所属機関: 1京都府立医大眼科

ページ範囲:P.635 - P.644

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 眼性片頭痛(ophthalmic migraine)を代表とする,単に,片頭痛(migraine)と呼ばれている症候群の本態は,よくわかつていない私は本症に脳動脈写を行つて,今日まで4例の症例を得たので,ここに所見を報告する。脳腫瘍の他にも,いろいろの眼症状の源をさぐるために,脳動脈写が必要であることは,田川36,錦織26などによつて,主張せられている。又,近年注意をひきつつある脳血管性障害には眼症状が高率にあらわれていて(後述),ここにも,脳動脈写は,諸症状の焦点を探る上に有力な手段である。
 片頭痛の分類については,Walsh40によると,次の様である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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