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臨床実験
姉弟に現われた原発性帯状角膜混濁と膠様滴状角膜変性
著者: 郭漢謀1 須田要1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科
ページ範囲:P.807 - P.812
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
原発性帯状角膜混濁は稀に見られる疾患であるが,更に同一家系に膠様滴状角膜変性を併発したものは,昭和7年清沢氏5)の報告以来未だ見当らない。
先に著者等の中の郭7)は,一女子に現われた原発性帯状角膜混濁を報告したが,その後須田16)は,患者の弟の1人に生じた膠様滴状角膜変性を観察する機会を得た。かくの如き例の存在することは,これ等の角膜変性の遺伝的関係,ひいてはその成因に対しても有力な示唆を与えるものと考えられるので,以上の2例を一括して報告しようと思う。
原発性帯状角膜混濁は稀に見られる疾患であるが,更に同一家系に膠様滴状角膜変性を併発したものは,昭和7年清沢氏5)の報告以来未だ見当らない。
先に著者等の中の郭7)は,一女子に現われた原発性帯状角膜混濁を報告したが,その後須田16)は,患者の弟の1人に生じた膠様滴状角膜変性を観察する機会を得た。かくの如き例の存在することは,これ等の角膜変性の遺伝的関係,ひいてはその成因に対しても有力な示唆を与えるものと考えられるので,以上の2例を一括して報告しようと思う。
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