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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻7号

1964年07月発行

臨床実験

ABOBとステロイド剤との混合点眼液の流行性角結膜炎に対する効果

著者: 室本亀吉1

所属機関: 1済生会宇都宮病院眼科

ページ範囲:P.855 - P.858

文献概要

Ⅰ.緒言
 近来蔓延しつつある流行性角結膜炎は,症状の激しいこと,伝染性の極めて強いこと,角膜合併症を起し易いこ,的確有効な治療法がなかつたこと等により,眼科領域では問題の多い疾患である。
 その病源体については,大部分はAdenovirus8型によることが殆ど確定されたが,その治療に関しては,他の多くのウイルス性疾患と同様,各種の抗生物質,サルファ剤によつても大なる効果を挙げ得ず,角膜合併症の発生に対しても,ステロイド剤の使用によつて幾分軽減し得る程度に過ぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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