文献詳細
臨床実験
文献概要
Ⅰ.緒言
近来蔓延しつつある流行性角結膜炎は,症状の激しいこと,伝染性の極めて強いこと,角膜合併症を起し易いこ,的確有効な治療法がなかつたこと等により,眼科領域では問題の多い疾患である。
その病源体については,大部分はAdenovirus8型によることが殆ど確定されたが,その治療に関しては,他の多くのウイルス性疾患と同様,各種の抗生物質,サルファ剤によつても大なる効果を挙げ得ず,角膜合併症の発生に対しても,ステロイド剤の使用によつて幾分軽減し得る程度に過ぎない。
近来蔓延しつつある流行性角結膜炎は,症状の激しいこと,伝染性の極めて強いこと,角膜合併症を起し易いこ,的確有効な治療法がなかつたこと等により,眼科領域では問題の多い疾患である。
その病源体については,大部分はAdenovirus8型によることが殆ど確定されたが,その治療に関しては,他の多くのウイルス性疾患と同様,各種の抗生物質,サルファ剤によつても大なる効果を挙げ得ず,角膜合併症の発生に対しても,ステロイド剤の使用によつて幾分軽減し得る程度に過ぎない。
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