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臨床実験
眼疾患におけるATPの使用経験について
著者: 大岡良子1 石田妙子1
所属機関: 1東邦大学医学部眼科
ページ範囲:P.879 - P.886
文献購入ページに移動Ⅰ.緒言
ATP (Adenosine triphosphate)が1928年Lohmannにより筋肉の収縮過程の化学的機序解明の途上に発見されて以来,初期のATPへの認識は主として筋収縮機序におけるエネルギー授受に関するものであつたが,その後多くの研究者によつて,ATPの生体内に於ける広範囲な役割がはつきりしてきた。
即ち生体内の機能は主として高エネルギー燐酸結合のエネルギーによつて使われており,ATPはその代表的存在で生体に広く分布して筋収縮の機械的仕事の他,血管拡張作用,降圧作用,脳代謝機能の賦活作用等がある。
ATP (Adenosine triphosphate)が1928年Lohmannにより筋肉の収縮過程の化学的機序解明の途上に発見されて以来,初期のATPへの認識は主として筋収縮機序におけるエネルギー授受に関するものであつたが,その後多くの研究者によつて,ATPの生体内に於ける広範囲な役割がはつきりしてきた。
即ち生体内の機能は主として高エネルギー燐酸結合のエネルギーによつて使われており,ATPはその代表的存在で生体に広く分布して筋収縮の機械的仕事の他,血管拡張作用,降圧作用,脳代謝機能の賦活作用等がある。
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