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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻7号

1964年07月発行

印象記 第68回日本眼科学会総会印象記

5.会長へ感謝(第2日,第2会場にて)

著者: 小島克1

所属機関: 1名古屋大学

ページ範囲:P.905 - P.908

文献概要

 網膜組織を針でとり組織片をみるという試みは,竹村敏治氏(東京)がウサギで行なわれた。刺し傷,網膜の損傷はさることながら,ヒトに用いるという段階になると限界があると思われる。このような場合にも硝子体迄になると危険が伴うと諸氏の追加があつた。
 ヒト胎児網膜中心血管の発生発育について4ヵ月胎で,硝子体動脈から中心血管が発生し,7ヵ月で中心動脈と中心静脈は視東内を回行し視束外にでるし,毛細血管網は5月で後極部附近から形成し初めると三島恵一郎氏(長大)の発表があつた。Kuwabara, Coganの消化標本はきわめて美しい。Francoisの視神経の中心動脈の存在は近来,否定する人も多いがこの点も今後お示し下さればと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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