文献詳細
印象記 第68回日本眼科学会総会印象記
文献概要
網膜組織を針でとり組織片をみるという試みは,竹村敏治氏(東京)がウサギで行なわれた。刺し傷,網膜の損傷はさることながら,ヒトに用いるという段階になると限界があると思われる。このような場合にも硝子体迄になると危険が伴うと諸氏の追加があつた。
ヒト胎児網膜中心血管の発生発育について4ヵ月胎で,硝子体動脈から中心血管が発生し,7ヵ月で中心動脈と中心静脈は視東内を回行し視束外にでるし,毛細血管網は5月で後極部附近から形成し初めると三島恵一郎氏(長大)の発表があつた。Kuwabara, Coganの消化標本はきわめて美しい。Francoisの視神経の中心動脈の存在は近来,否定する人も多いがこの点も今後お示し下さればと思う。
ヒト胎児網膜中心血管の発生発育について4ヵ月胎で,硝子体動脈から中心血管が発生し,7ヵ月で中心動脈と中心静脈は視東内を回行し視束外にでるし,毛細血管網は5月で後極部附近から形成し初めると三島恵一郎氏(長大)の発表があつた。Kuwabara, Coganの消化標本はきわめて美しい。Francoisの視神経の中心動脈の存在は近来,否定する人も多いがこの点も今後お示し下さればと思う。
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