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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科18巻8号

1964年08月発行

臨床実験

長期間にわたり炭酸脱水酵素抑制剤の投与をうけた緑内障患者に見られた尿路結石症について(炭酸脱水酵素抑制剤の一副作用)

著者: 高久功1 朝岡力1 小室敏1 木村良造1

所属機関: 1東北大学眼科学教室

ページ範囲:P.921 - P.925

文献概要

I.緒言
 炭酸脱水酵素は生体内において,尿の産生,房水,髄液の産生および赤血球における炭酸吸着などの際,重要な役割を演じていることはよく知られており,また本酵素(Carbonic anhydrase,CAと略す)の阻害剤(Carbonic anhydraseinhibitor,CAIと略す)であるAcetazolamide(Diamox,ACと略す),Metazolamide (Nepta—zane,MEと略す)およびDichlorphenamide(Daranide,DIと略す)などは著明な房水産生抑制作用を示し,眼内圧降下をきたすこともよく知られている。
 そのためCAIは緑内障治療上,必須の薬剤として,しばしば使用され,殊に他の薬物療法や手術的治療などによつては眼内圧の降下の得られない,重症また複雑な緑内障に対する唯一の薬剤として,長期間にわたつて使用されることが多い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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