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臨床実験
トキソプラスマ症の血清学的研究(第3報)—トキソプラスマ赤血球凝集反応の問題点とくにその信頼性について
著者: 鬼木信乃夫1
所属機関: 1九州大学眼科学教室
ページ範囲:P.927 - P.932
文献購入ページに移動I.緒言
著者は先にトキソプラスマ赤血球凝集反応を臨床面に応用し,不顕性感染が濃厚に存在すること,及び眼トキソプラスマ(以下Tp)症としての網脈絡膜炎は多くの場合先天性の形で発病することを指摘した1)2)。
今回は特に赤血球凝集反応(以下HA)の問題点として,Sabin-Feldman色素試験(以下DT)との相関,抗原の特異性,判定に際しての疑陽性反応の点等主として本反応の信頼性についてふれたいと思う。
著者は先にトキソプラスマ赤血球凝集反応を臨床面に応用し,不顕性感染が濃厚に存在すること,及び眼トキソプラスマ(以下Tp)症としての網脈絡膜炎は多くの場合先天性の形で発病することを指摘した1)2)。
今回は特に赤血球凝集反応(以下HA)の問題点として,Sabin-Feldman色素試験(以下DT)との相関,抗原の特異性,判定に際しての疑陽性反応の点等主として本反応の信頼性についてふれたいと思う。
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