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臨床実験
緑内障眼におけるGlycerin内服の効果に就て
著者: 三国政吉1 岩田和雄1 岩田玲子1 福地裕子1 小柳美智子1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科
ページ範囲:P.957 - P.962
文献購入ページに移動Galinら(1959)が優れたOsmotic Agentとして尿素の静注による著明な眼圧下降を報告して以来,高張溶液の眼圧下降作用につき再び関心がもたれるようになつて来た。私共もさきにUrea(杏林製薬)の点滴静注により強力な眼圧下降作用の得られることを報告したが,最近Weiss,Adams,須田らはより優れたOsmotic AgentとしてMannitolを推めている。
これらの高張液は何れも点滴静注によつて投与されるために実際にはそれに伴う危険と困難は避けられず,また溶液が分解し易かつたりして取扱いが必ずしも容易でない。そこで取扱いが簡単で危険がなくて確実な効果のあるものが要求されて来たわけで,1963年春のフランス眼科学会においてBiettiはGlycerinの内服により眼圧が著明に下降することを発表した。
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