文献詳細
文献概要
臨床実験
静岡県下に於ける視覚障害者の検診成績
著者: 本橋昭男1
所属機関: 1静岡赤十字病院眼科
ページ範囲:P.1051 - P.1057
文献購入ページに移動I.緒言
失明原因の統計的観察は将来の失明予防対策のためにきわめて大切なことである。わが国においても現在までに数多くの統計的研究が報告され,失明の原因及びその推移を理解する上に重要な資料を提供してきた。過去の統計によると,現在のところ伝染性疾患による失明は著しく減少し,先天性眼疾患による失明が相対的に増加している傾向がみられる。しかし,将来失明原因がどのように推移してゆくかは必ずしも予知出来ない問題である。今後もかかる統計的研究をつづけることは是非必要なことであり,且つ興味ある問題であると思う。
著者は最近3年間に視覚障害者を数多く検診し,幾多の眼疾患を観察する機会に恵まれたので,ここにその検診成績を発表したい。
失明原因の統計的観察は将来の失明予防対策のためにきわめて大切なことである。わが国においても現在までに数多くの統計的研究が報告され,失明の原因及びその推移を理解する上に重要な資料を提供してきた。過去の統計によると,現在のところ伝染性疾患による失明は著しく減少し,先天性眼疾患による失明が相対的に増加している傾向がみられる。しかし,将来失明原因がどのように推移してゆくかは必ずしも予知出来ない問題である。今後もかかる統計的研究をつづけることは是非必要なことであり,且つ興味ある問題であると思う。
著者は最近3年間に視覚障害者を数多く検診し,幾多の眼疾患を観察する機会に恵まれたので,ここにその検診成績を発表したい。
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