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文献概要
臨床実験
各種眼筋麻痺に対するA.T.P.製剤(Trinosin-S)の使用経験—(眼筋麻痺の種々相その2)
著者: 本橋昭男1 藤原隆明1
所属機関: 1静岡赤十字病院眼科
ページ範囲:P.71 - P.74
文献購入ページに移動I.緒言
著者は既に臨眼誌上に「眼筋麻痺の種々相,その1)と題して,2,3の疾患をとりあげ,眼筋麻痺の場合はその原因を究明することが治療上最も必要なことをのべた。このことはA.T.P.の眼筋麻痺に対する効果を期待する場合にも必要なことで,例えば脳腫瘍,頭蓋内動脈瘤,頭蓋底の器質性疾患,或は眼窩腫瘍等に基づく眼筋麻痺の場合にA.T.P.の効果の有無を云々することは元々無理なことである。従つて,器質性病変に基づく眼筋麻痺をA.T.P.の使用対象から除外することがA.T.P.の効果をしらべる前提条件といえる。著者はかかる条件の下でA.T.P.製剤Trinosinを各種眼筋麻痺に使用して良好な結果を得たのでここに報告する。
著者は既に臨眼誌上に「眼筋麻痺の種々相,その1)と題して,2,3の疾患をとりあげ,眼筋麻痺の場合はその原因を究明することが治療上最も必要なことをのべた。このことはA.T.P.の眼筋麻痺に対する効果を期待する場合にも必要なことで,例えば脳腫瘍,頭蓋内動脈瘤,頭蓋底の器質性疾患,或は眼窩腫瘍等に基づく眼筋麻痺の場合にA.T.P.の効果の有無を云々することは元々無理なことである。従つて,器質性病変に基づく眼筋麻痺をA.T.P.の使用対象から除外することがA.T.P.の効果をしらべる前提条件といえる。著者はかかる条件の下でA.T.P.製剤Trinosinを各種眼筋麻痺に使用して良好な結果を得たのでここに報告する。
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