文献詳細
臨床実験
文献概要
I.まえがき
天瘡は慢性に経過する皮膚水疱症であり,その皮膚変化が,Epidermolysisによつて起る大型水疱形成をなすものである。急性天疱瘡,慢性尋常性天疱瘡,落葉性天疱瘡,増殖性天疱瘡等があるが,眼科方面では判然たる病名がなく,眼天疱瘡Pemphigus ocularisの名で一括されている。眼天疱瘡は急性天疱瘡にみられる事が多いが,本症の一例を長期にわたつて観察し,一眼は緑膿菌感染を起して摘出したので,その経過及び病理組織学的所見を報告する。
天瘡は慢性に経過する皮膚水疱症であり,その皮膚変化が,Epidermolysisによつて起る大型水疱形成をなすものである。急性天疱瘡,慢性尋常性天疱瘡,落葉性天疱瘡,増殖性天疱瘡等があるが,眼科方面では判然たる病名がなく,眼天疱瘡Pemphigus ocularisの名で一括されている。眼天疱瘡は急性天疱瘡にみられる事が多いが,本症の一例を長期にわたつて観察し,一眼は緑膿菌感染を起して摘出したので,その経過及び病理組織学的所見を報告する。
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