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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻10号

1965年10月発行

文献概要

臨床実験

Trichlormethiazide (Fluitran)の使用経験特に網膜血流量の変動について

著者: 三国政吉1 木村重男1 小川洋一1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科

ページ範囲:P.1279 - P.1284

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I.緒言
 利尿剤を降圧剤として使用する試みは,食塩制限が高血圧に有効のことから,既に古くから行われるところであるが,近年副作用の少い強力な利尿剤が出現するに及んで,降圧剤としての価値が再認識され,現在はThiazide系利尿剤を中心にいろいろの薬剤が使用されている。Trichlor—methiazide (Fluitran)はアメリカ,シェリング社によつて最近創製されたThiazide系の利尿,降圧剤で,少量で強力な降圧利尿効果があり副作用の少いことを特徴としている。今回私共は塩野義製薬KKから本剤の提供をうけて,その効果を検討してみることが出来たので,以下にその概要を報告する。
 本剤の化学名は3—dichloromethyl−6—chloro—7—sulfamyl−3,4—dihydro−1,2,4—benzothia—zine−1,1—dioxide,構造式は下の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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