文献詳細
臨床実験
Kimmelstiel-Wilson症候群の剖検所見について
著者: 三根亨1 山田日出美1 壺井忠也1 浅山孝彦1 塩崎安子2
所属機関: 1関西医科大学眼科 2関西医科大学第二内科
ページ範囲:P.1373 - P.1378
文献概要
糖尿病患者の大部分がInsuline療法の導入により,更には食餌療法の改善により寿命が長くなつたが眼の障害は防ぐことが出来ず失明の原因として糖尿病の重要さが増して来た。糖尿病の眼の障害としては糖尿病性網膜症,白内障,虹彩毛様体炎等があげられている。
糖尿病による網膜の障害についてはJäger(1856),Leber (1857)等の検眼鏡的所見をはじめとしてHirschberg1)Ballantyne and Löwen—stein,2)Friedenward,3)Ashton,4)Gartner5)等の詳細な所見が報告されている。
掲載誌情報