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第18回臨眼グループディスカッション
遺伝性眼疾患,特に網膜色素変性
著者: 青木平八 西田祥蔵1 馬島孝1 水野勝義1 宮田幹夫1
所属機関: 1名市大
ページ範囲:P.1413 - P.1416
文献購入ページに移動75歳男子の電顕像では錐体は稀に残存,視細胞は著明に変性消失し,これにmelanin顆粒を多数含む茎状の突起が,色素上皮から進入している。赤道部では色素上皮が直接外境界膜に接し,gliaや結合組織の侵入はない。色素上皮にはmitochondria,RNA顆粒,小胞体が発達し,activeな状態にある。外穎粒層,外網状層は萎縮しているが,内顆粒層より内側の構造はよく保存されている。
血管伸展標本では,毛細血管内皮,壁細胞の核は消失し,色素が毛細管壁に附着する部分の内皮細胞は増殖してmicroaneurysma様となり,melaninが沈着している。
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