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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻11号

1965年11月発行

文献概要

第18回臨眼グループディスカッション

遺伝性眼疾患,特に網膜色素変性

著者: 青木平八 西田祥蔵1 馬島孝1 水野勝義1 宮田幹夫1

所属機関: 1名市大

ページ範囲:P.1413 - P.1416

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1.網膜色素変性症人眼の電顕的観察
 75歳男子の電顕像では錐体は稀に残存,視細胞は著明に変性消失し,これにmelanin顆粒を多数含む茎状の突起が,色素上皮から進入している。赤道部では色素上皮が直接外境界膜に接し,gliaや結合組織の侵入はない。色素上皮にはmitochondria,RNA顆粒,小胞体が発達し,activeな状態にある。外穎粒層,外網状層は萎縮しているが,内顆粒層より内側の構造はよく保存されている。
 血管伸展標本では,毛細血管内皮,壁細胞の核は消失し,色素が毛細管壁に附着する部分の内皮細胞は増殖してmicroaneurysma様となり,melaninが沈着している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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