文献詳細
連載 眼科図譜・110
文献概要
解説
小口病は1907年小口忠太の発表以来,我が国で今日まで百数十例の報告があるに反して,外国における報告は極めて稀で,殆んど本邦特有の疾患とされている。
そして,本病の眼底図は,大西克知(1911)以来今日まで多々みられるが,いづれも小口病の真の姿を画き得ていない。近年,カメラ・フィルム・撮影技術の進歩と共に,学会では良い眼底写真スライドも散見されるが,さて雑誌掲載となると僅か佐藤—馬場(1960)の水尾現象前後の2枚をみるに過ぎなくて,しかも小口病特有の濃淡のある所見が乏しい単に黄色眼底としかみられず,満足すべきものとは思えない。
小口病は1907年小口忠太の発表以来,我が国で今日まで百数十例の報告があるに反して,外国における報告は極めて稀で,殆んど本邦特有の疾患とされている。
そして,本病の眼底図は,大西克知(1911)以来今日まで多々みられるが,いづれも小口病の真の姿を画き得ていない。近年,カメラ・フィルム・撮影技術の進歩と共に,学会では良い眼底写真スライドも散見されるが,さて雑誌掲載となると僅か佐藤—馬場(1960)の水尾現象前後の2枚をみるに過ぎなくて,しかも小口病特有の濃淡のある所見が乏しい単に黄色眼底としかみられず,満足すべきものとは思えない。
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