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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻12号

1965年12月発行

臨床実験

血中酸・塩基平衡変動時における血液房水柵K移送に関して

著者: 坂上道夫1

所属機関: 1慶応大学医学部眼科

ページ範囲:P.1435 - P.1437

文献概要

I.緒言
 全身の各種barrierについて,Kの移送は特に問題を提起している。これはKが細胞内に多く偏在して,しかも細胞機能に直接関係するイオンであるからと考える。しかもKの移送はアチドージス,アルカロージスを原因として変化し,逆にK移送の変化が酸・塩基平衡に影響を及ぼす事も考え得る。眼科的にはAcetazoleamide (Dia—mox)投与時のアチドージス,低K血症と眼圧降下作用との関係は注目されている。著者はさきに血液房水柵のNa移送を電極方式で,Na,K,Ca,Mg,Clの移送を超微量分析で,報告した。
 今回はIsotopeを使用して,Kの血液より新生房水へのturnover ratioを測定し,アチドージス,アルカロージスを起してその変化を観察したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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