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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻12号

1965年12月発行

臨床実験

眼精疲労に対するHydroxocobalamin (フレスミンS)の使用経験

著者: 福永喜代治1 野村和夫1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科

ページ範囲:P.1473 - P.1477

文献概要

I.緒言
 眼精疲労患者は近年ますます増加の傾向にあり,さらに又,治療に抵抗する頑固な眼精疲労に遭遇することが多くなつた。それにもかかわらず,今日なおその本態について充分な説明がなされていない。従つてその治療や予防に対する的確な方策が未だ見られない。現在治療薬としてはA.T.P.,Vitamin B1大量,又精神安定剤が用いられているが,これらにしても治療し得ない症例にしばしば遭遇する。
 最近,Vitamin B12誘導体として脚光をあびているHydroxocobalamin (OH-B12と略す)は既に内科方面で使用されて,幾多の報告がある外,眼科的にも慢性緑内障,糖尿病性網膜症等に投与され,その効果が期待されている。著者等はOH-B12であるFresmin Sをこれら難治の眼精疲労の患者に投与する機会を持ち,好成績を得たのでその結果の大要を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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