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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻2号

1965年02月発行

文献概要

特集 第18回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会講演

眼科領域におけるリンコマイシン・テトラリザールの応用

著者: 小室敏1 佐々木一之1 葉田野博1 萱場忠一郎1 池田米繁1 飯島享2

所属機関: 1東北大学医学部眼科 2東京同愛病院眼科

ページ範囲:P.113 - P.121

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緒言
 抗生物質療法の進歩は刮目すべきものがあり,次々と新しい抗生剤が感染症治療界に登場したが,ここ数年間その新規開発は,稍々行き詰りの感さえ見受けられる状態である。然るに,最近,米国においてLincocin (以下LCMと略)が発見され,又伊太利では,Tetracycline (以下Tcと略)の誘導体Tetracycline-L—methylenelysine (以下ML-Tcと略)が合成され,治療界に新たな話題を投げかけている。
 LCMは,1963年Streptomyces lincolnesisvar. lincolnesis nov. sp. varより作られた新しい抗生物質で,その特徴は,毒性が少く,結晶,水溶液においても,また,酸,アルカリに対しても,極めて安定で,主として,Gram陽性菌には強い抗菌力を示し,既知の抗生物質Eryt—hromycin,Penicillin,Streptomycin,Chlora—mphenicol,Novobiocin,Oleandomycin,Bac—itrain,Neomycin,Polymyxin,Tetracyclineと交叉耐性を示さないと言われている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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