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特集 第18回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会講演
角膜輪部に原発した結膜及び角膜のボーエン氏病—上皮内上皮腫
著者: 吉岡久春1 広瀬欣一1 遠藤泰彦1
所属機関: 1久留米大学医学部眼科
ページ範囲:P.183 - P.189
文献購入ページに移動ボーエン氏病は1912年アメリカの皮膚科医ボーエンによつて始めて記載された疾患である9)。
眼科領域において,結膜及び角膜のボーエン氏病については,1942年McGavic16)が始めて本病の5例を報告し,本病は輪部に初発し,結膜側よりも角膜側の方へ強く拡る,上眼球腫瘍の一型で角膜表面上に新生血管を伴う扁平膠様隆起を生ずるものである。以来外国では多数の報告がみられるが,本邦においては昭和32年三上氏18)の1例の報告があるにすぎない。
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