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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻2号

1965年02月発行

文献概要

特集 第18回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会講演

稀有なる強膜腫瘍について

著者: 桑原安治1 坂上道夫1

所属機関: 1慶応大学医学部眼科

ページ範囲:P.191 - P.192

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 強膜より生じた腫瘍は甚だ稀である。著者等は上強膜より生じた腫瘍で,滑平筋腫に酷似した組織学的所見を示す神経線維腫を検索する機会があつたので,其の概要を茲に発表する。
 症例は21歳男子で,昭和39年7月27日初診,約1箇月前より左眼球結膜直下,鼻側上部に小豆大,淡紅色の腫瘤を主訴として来院した,自覚症としては軽度異物感のみであり,既往歴,家族歴共に異常はない。初診時所見は左眼角膜輪部10時の箇処より約3mm隔たる強膜部に直径約7mm,稍楕円形,淡紅色,触診により弾性硬の腫瘤を認め,上強膜に密着し,結膜とは遊離し,軽度の充血を認めた,毛様体,虹彩及び中間透光体,眼底に異常はない。視力は両側共に1.5(n.c.)であり,其の他の眼部,全身所見にも異常はない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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