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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻2号

1965年02月発行

臨床実験

視距離の起点

著者: 船石晋一

ページ範囲:P.199 - P.200

文献概要

 視空間にある以上,視距は片時も視から離れる事は出来ない。
 視距(視距離)は其名の示す通り2点間の間隔である筈で,一方の視物に対して他方の1点即ち起点は自覚の有無に拘らず必ずなければならぬ。従来,視距に関する研究は少なくないがこの起点(中心)については未だ明かにされていない様である。例えば,起点を無視したまま視物の遠近を論じたり或は随意に起点を仮定して視距を検べたり,甚だしきは視距を数量的に扱う際,特別の根拠もなく中心起点を両眼の中間に置く等の例があつた。起点のない視距はあり得ないし,又誤つた位置に起点をおいては,幾ら精密な測定を試みてもその結果は確実でない事もあり得る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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