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臨床実験
By-pass法により軽快した高安氏病の1例
著者: 安並正昭1 倉田浩二1
所属機関: 1東京医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.359 - P.362
文献購入ページに移動所謂高安病は1908年高安氏が「奇異なる網膜中心血管の1例」として脳動脈灌流領域の血行障害の1部である眼症状について報告し,大西氏は更に同様症状に両腕焼骨動脈脈搏の欠除する1例を追加報告して以来,本態不明のまま種々の名称がつけられ報告されて来た。
1948年に至り,清水・佐野氏は脈なし病と命名して自己の症例を精査し,従来の報告例を加えて症候学,病理学,病原論的に分析総合し,加えて治療方法として根本的な頸動脈再開通法をも案出し報告した。
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