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特集 第18回臨床眼科学会特集号(その3) 学会講演集
ミドリンMによる学校児童近視の集団治療成績(4)およびミドリンM点眼の家兎眼に及ぼす影響について
著者: 牧内正一1 山地良一1 吉原正道1 石川光一郎1 古田效男1 咲山旭1 石崎俊介1
所属機関: 1大阪医科大学眼科
ページ範囲:P.421 - P.429
文献購入ページに移動1.はじめに
最近再び激増した近視,なかんずく偽近視に対する点眼療法として,眼底検査用の散瞳薬My—drin-Pが,無批判に使用された事実に注目してその組成に検討を加え,その成分の一つのHcl—Phenylephrinを除外し,主成分たるTropa—säure-N—äthyl-N—(γ—Picolyl)—amidの濃度を0.4%とし,これに,若干の他の成分を加えて,My—drin OMなる仮称を与え1),これを用いて小学校児童を対象として集団治療を行ない,著明な効果を得た2)。このMydrin OMは,昭和39年3月,参天製薬から,Mydrin Mなる商品名で発売されたものである。
Mydrin Mの需要の増大に伴ない,これに対する批判の声も,当然のことながら一部にはある。
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