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特集 第18回臨床眼科学会特集号(その3) 学会講演集
高安氏病のERG
著者: 広瀬竜夫1 米村大蔵
所属機関: 1金沢大学医学部眼科
ページ範囲:P.453 - P.456
文献購入ページに移動I.緒言
高安1)(1908)は網膜血管の特異なる変化を示した一患者に遭遇し,奇異なる網膜中心血管の変化の1例と題して報告し,大西2)は類似疾患々者に脈拍の触れぬことを追加した。中島3)(1926)は自己の1例を加えて,これ等を一つの病型とするのが至当であると述べ,その病型の特徴をまとめた。その後多くの症例,或は症候学4)〜5)病理解剖所見16)〜18),動物実験19)20),外科的療法21)等と発表されている。ERGに関して著者等22)(1663)は本疾患の初期に律動様小波の減弱ないし消失その他の変化を来すことを見出した。その後高田等23)(1964)も本疾患ERGで律動様小波の殆んど消失している例を観察している。今回我々は前に発表した例に新症例を追加し,ERGがこの疾患で早期に異常所見を表わすことを確認したので報告する。
高安1)(1908)は網膜血管の特異なる変化を示した一患者に遭遇し,奇異なる網膜中心血管の変化の1例と題して報告し,大西2)は類似疾患々者に脈拍の触れぬことを追加した。中島3)(1926)は自己の1例を加えて,これ等を一つの病型とするのが至当であると述べ,その病型の特徴をまとめた。その後多くの症例,或は症候学4)〜5)病理解剖所見16)〜18),動物実験19)20),外科的療法21)等と発表されている。ERGに関して著者等22)(1663)は本疾患の初期に律動様小波の減弱ないし消失その他の変化を来すことを見出した。その後高田等23)(1964)も本疾患ERGで律動様小波の殆んど消失している例を観察している。今回我々は前に発表した例に新症例を追加し,ERGがこの疾患で早期に異常所見を表わすことを確認したので報告する。
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