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特集 第18回臨床眼科学会特集号(その3) 学会講演集
脳肺寄生虫症
著者: 赤松鉄夫1 石川和夫
所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.485 - P.489
文献購入ページに移動I.緒言
本邦に於ける肺吸虫の浸潤は広く,その異所寄生としての脳肺吸虫症に関しても最近の外科分野の進歩に伴いかなり多くの報告が行なわれているが,その殆んどが脳症を主体としたものであり,眼症状を主症状として報告されたものは佐々木7)の1例,宗岡3)の5例,井街1)の3例,藤津13)の1例等比較的少ない。
私達は最近両眼視神経萎縮及び,比較的大きな中暗を伴つた左同名性半盲を呈し,その特異なレントゲン写真から本症と診断,手術により肺吸虫卵を確認した1例に遭遇しためで此処に報告する。
本邦に於ける肺吸虫の浸潤は広く,その異所寄生としての脳肺吸虫症に関しても最近の外科分野の進歩に伴いかなり多くの報告が行なわれているが,その殆んどが脳症を主体としたものであり,眼症状を主症状として報告されたものは佐々木7)の1例,宗岡3)の5例,井街1)の3例,藤津13)の1例等比較的少ない。
私達は最近両眼視神経萎縮及び,比較的大きな中暗を伴つた左同名性半盲を呈し,その特異なレントゲン写真から本症と診断,手術により肺吸虫卵を確認した1例に遭遇しためで此処に報告する。
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