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特集 第18回臨床眼科学会特集号(その3) 学会講演集
色覚異常の選択刺激周波訓練(第3報)
著者: 今村勤1
所属機関: 1関西大学総務局医務課
ページ範囲:P.507 - P.510
文献購入ページに移動I.緒言
先天色覚異常には,古来,治療も矯正も不可能であるとされ,練習による改善は単に心理的要素のみであるとされているにも拘らず,これに対する改善を企図する狙いは,遺伝的形質でも形態的でなく,機能的であれば,後天的環境によつて,これを向上せしめることは可能であると考えられる積極医学の思想から,その手段は網膜の感電性理論(本川理論)から出発して,赤色光(650mμ)及び緑色光(515mμ)の共鳴周波数77cpsと42.5cpsの正弦波又は矩形波交流を刺激源として,網膜誘導による補色関係の感電性上昇期を活用すべく,これらを3秒毎交代に,両眼に対して経皮的に通電する方法によつて,減弱せる色覚を選択的に刺激して,その感覚機能の向上を図ろうとするものである。
通電時の電圧は5V以下にして,42.5cpsの時に閃光感覚(ちらつき感)を起す電圧(2〜3V程度)以上を適正刺激強度として,選択性の消失を防止し,電流は100μAオーダーである。通電時間は1回20分としている。
先天色覚異常には,古来,治療も矯正も不可能であるとされ,練習による改善は単に心理的要素のみであるとされているにも拘らず,これに対する改善を企図する狙いは,遺伝的形質でも形態的でなく,機能的であれば,後天的環境によつて,これを向上せしめることは可能であると考えられる積極医学の思想から,その手段は網膜の感電性理論(本川理論)から出発して,赤色光(650mμ)及び緑色光(515mμ)の共鳴周波数77cpsと42.5cpsの正弦波又は矩形波交流を刺激源として,網膜誘導による補色関係の感電性上昇期を活用すべく,これらを3秒毎交代に,両眼に対して経皮的に通電する方法によつて,減弱せる色覚を選択的に刺激して,その感覚機能の向上を図ろうとするものである。
通電時の電圧は5V以下にして,42.5cpsの時に閃光感覚(ちらつき感)を起す電圧(2〜3V程度)以上を適正刺激強度として,選択性の消失を防止し,電流は100μAオーダーである。通電時間は1回20分としている。
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