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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻5号

1965年05月発行

文献概要

特集 第18回臨床眼科学会特集号(その4) 学会講演集

所謂ステロイド緑内障について

著者: 小島克1 馬島慶直1 渡辺郁緒1 蟹江良子1

所属機関: 1名古屋大学医学部眼科

ページ範囲:P.551 - P.555

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 副腎皮質ホルモンは眼科領域において局所的にも全身的にも広範囲に使用され種々の疾患に著効を奏する事は今更いう迄もない。元来ステロイド剤は続発性緑内障には眼圧下降に作用するものと一般にみとめられているがステロイドの眼注により急性続発性緑内障をおこした事を池田氏1)浅井氏2)が報告している。而し長期間使用する場合に慢性緑内障を合併する事が取上げられ1962年H.Goldman3)がこれをCortisone glaucomaとして報告し更に本邦においても岩田氏4)は春季カタルと緑内障合併を,又小川氏5),清水氏6)はこれらステロイド剤投与によつて起つた例を報告しCortisoneのみならず他のCorticosteroidにても発生する点からこれをSteroid Glaucomaと呼ぶのが妥当であろうと報告している。我々も今回2〜3の疾患についてCorticosteroid治療中に緑内障を併発した例に遭遇したのでここに報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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