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特集 第18回臨床眼科学会特集号(その4) 学会講演集
浅側頭動脈を生検した視束動脈閉塞例(抄録)
著者: 青木平八1 助川勇四郎1
所属機関: 1群馬大学医学部眼科
ページ範囲:P.597 - P.598
文献購入ページに移動 第1例58歳男子。昭和38年9月上旬,突然左眼の霧視と複視に気付いたが,放置しておいたら約2週間で軽快した。昭和39年2月2日夜半,飲酒の後何事もなく就眠したが,翌朝5時頃左眼深部の激痛で醒め,同時に左眼の高度の視力障害に気付き,その後激烈な左側頭痛及び悪心が起こつたので当日来院。視力左眼光覚。眼底には軽度の動脈硬化を認め,視束乳頭は極めて僅か浮腫状に混濁しているか何らかという程度で,右眼には軽度の外直筋麻痺を証明するのみ。血圧正常。
リンデロン,カリクレィン,アリナミン等を投与,数日で頭痛は消失。10数日後には視束乳頭は褪色しはじめたが,視野の上方から次第に明るくなり,視力は徐々に軽快して20日後には0.05,約3カ月後には0.9〜1.0まで恢復した。しかし右外直筋麻痺は軽快せず,複視が残つている。
リンデロン,カリクレィン,アリナミン等を投与,数日で頭痛は消失。10数日後には視束乳頭は褪色しはじめたが,視野の上方から次第に明るくなり,視力は徐々に軽快して20日後には0.05,約3カ月後には0.9〜1.0まで恢復した。しかし右外直筋麻痺は軽快せず,複視が残つている。
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