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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻5号

1965年05月発行

文献概要

特集 第18回臨床眼科学会特集号(その4) 学会講演集

二・三職業にみられる眼症状について

著者: 鈴村昭弘1 三輪武次1 谷口正子1 横尾和子1

所属機関: 1名古屋大学環境医学研究所

ページ範囲:P.617 - P.622

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Ⅰ.いとぐち
 近代科学の進歩は多くの場面に於て,その作業環境をかえ,そこに新しい疾病の発現を見ている。最近交通関係の従業員のうち自動二輪車乗務のもの,及び工場作業者のうち電子計算機作業のキーパンチヤー,製図作業者等になんとなく眼が痛い,ざらざらするという訴えが集団的にあつた。そこでこれらについて調査した結果角膜に軽微な変化を見出した,このことは単に個人の保健の問題のみでなく作業能率,事故発生にも関係することであり,その対策としての薬剤の効果を検討した。
 これらのことは症状として比較的軽微なものであり,特に著しい障害をもたらさないものであるが,こうした問題を見出し解決することは,新しい産業眼科学として重要なものであると考えるので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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