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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻6号

1965年06月発行

臨床実験

眼科領域における活性型ビタミンB1(アリナミンF)大量療法について

著者: 三根亨1 浅山孝彦1 壺井忠也1

所属機関: 1関西医科大学眼科

ページ範囲:P.827 - P.831

文献概要

I.まえがき
 眼科領域においては早くから各種眼疾患にV.B1が使用されて来たが,V.B1の大量を経口投与しても腸壁からの吸収は極めて僅かであり非経口投与を行つても体内貯溜時間が短いという欠点があつた。
 1950年に藤原はニンニクにV,B1を反応させることによりアリサイアミン(TPD)を発見した。これが活性型V.B1であり。従来のV.B1に比較して体内貯溜率が大きく組織への親和性が強いので諸臓器に高濃度に移行することがみとめられアリナミンとして広く臨床的に使用され治療効果が一段と飛躍をとげた。併しこのアリナミンは特有のニンニク臭があり筋注に際して疼痛が強く静注に際しても血管痛があるなど使用上の難点があつた。近年になつてアリナミンF (TTFD)が出現しこれらの難点が解決され今日では殆んどの眼疾患に対して単独に或は併用剤として広く使用され多くの人々によつてその効果の大であることが報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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