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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻6号

1965年06月発行

談話室

百貨店などにおける眼鏡の乱売と眼鏡の保険について

著者: 内藤慶兼123

所属機関: 1松坂屋内藤眼科 2東京百貨店コンタクトレンズ研究医会 3東京医科歯科大学眼科

ページ範囲:P.845 - P.847

文献概要

 昨年,名古屋のOデパート眼鏡部において,レンズに保険をつけ,一年間の保証を始めたのをきつかけにし,名古屋のMデパートでは,眼鏡フレーム+眼鏡レンズ(国産優秀レンズ—近視・遠視・乱視・老眼鏡)+ケース+大判レンズ拭きとも,メガネ一式1,500円均一セールと謳い,その他高級亀甲枠10,000円均一と広告し,それが東京にまで波及し,大きな眼鏡店やT,Iなどの百貨店眼鏡部では,ギャランティシステム(無料保証制度)と称し,こわしても1年以内は,眼鏡枠,レンズを無料で交換と宣伝し,コンタクトレンズまで1年以内の破損は無料で取替えと広告,またK百貨店のように1年間の無料修繕,アフターサービスが始まり,D百貨店はメガネの保険を採用し始めました。さらに年末になつて,M百貨店ではぜひ予備のめがねをと,3,000円均一,S百貨店においては,下取りセールとして,新品レンズの価格の2割引相当額で,今までのレンズを引取るという,事実上の値引き販売まで現われました。その上毎日のように,盛んに新聞や週刊誌,地下鉄,都電などの広告,あるいはテレビなどで宣伝合戦です。
 またメーカー側としては,Uレンズがテレビで,「どうぞ割つて下さい,Uレンズは無料で保証,新品とお取替えします」と始めました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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