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第68回日本眼科学会 グループディスカッション
網膜血管血圧
著者: 入野田公穂1 松山秀一1 高橋茂樹1 木村毅1 菅原ひで1 川口鴻1 志和健吉2 桐沢長徳3 桑島治三郎3 鬼怒川雄久3 土屋忠久3 梶浦睦雄4 三国政吉5 岩田和雄5 国友昇6 寺田永6 加藤謙7 松井瑞夫7 千種正孝7 飯塚哲夫8 大岡良子9 中島章10 阿部恒太郎10 林正泰10 山本修11 佐伯譲12 山森昭 高橋益夫13 村山健一14 大江謙一15 新井宏朋16 小島克17 新美勝彦17 桜井恒良17 小原博享18 佐野正純19 戸谷真澄20 宇山昌延21 佐野裕志22 水川孝23 岩元栄子23 東郁郎23 牧内正一24 小林紹泉24 瀬戸文雄25 原清26 西昭27 幸地吉子28 生井浩29 広瀬欣一30 高安晃31 貴嶋陸博31 川畑隼夫31
所属機関: 1弘前大 2岩手医大 3東北大 4福島医大 5新潟大 6日大 7日大駿河台病院 8慈大 9東邦大 10順大 11都立大塚病院 12東京都東急病院 13東芝鶴見病院 14横浜中央病院 15印刷局小田原病院 16千葉大公衆衛生 17名大 18名古屋鉄道病院 19岐医大 20中部電力岐阜診療所 21京大 22京府大 23阪大 24阪医大 25関西医大 26大阪成人病センター 27大阪府立病院 28徳大 29九大 30久留米大 31鹿児島大
ページ範囲:P.861 - P.865
文献購入ページに移動圧平眼圧計は圧入眼圧計に比べて,角膜の粘弾性による誤差は遙かに小さい。しかしGoldmann型の圧平眼圧計やMackay-Margや糸井型の圧平眼圧計でも,角膜の弾性による誤差は完全には避けられない。足板と杆を有する型の眼圧計に於て,角膜の粘弾性の影響を出来るだけ小さくする方法として2つの方法がある。1つは足板と杆の不面の曲率半径を角膜の曲率半径より極めて僅かだけ大きくし,眼球に与える変形を出来るだけ微小ならしめる方法である。しかしこの微変眼圧計は角膜と杆足板の摩擦が角膜の張力に打勝つことが必要である。FO−2型電気眼底血圧計では吸盤内に眼圧計が装置され,吸盤内陰圧に対して相対的に著しく高い眼内圧を測定する必要上,角膜の張力が非常に大きく,微変眼圧計を用いることが出来ない。それで粘弾性の影響を小さくする他の1つの方法をとる。これは杆と足板の下面を曲率半径の極めて大きい凸球面とし,角膜の緯線方向に短縮する力で,球面に復元しようとする弾力と角膜の張力による影響を打消す方法である。ゴム模型で実験した結果から,人眼で足板直径8mm,足板の孔直径3.6mm,粁直径2.8mmの場合には,杆の足板下面の曲率半径が約+1000mmがよい事を知つた。
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