文献詳細
臨床眼科
文献概要
従来,両眼単一視は網膜融像によつてのみ行われると信じられ,融像則単一視,単一視則融像として扱われていたが,これとは別種の絶対単一視のある事が発見出来た。等しく両眼視するのに2様の単一視がある事は,一応奇異に思える。就ては,更めて両種単一視の差違を検討する必要がある。
今,黒糸を,白色小球2個に通してこれを弦状に張り,其間隔を20cmとし,両球とも正面,眼より僅かに低く持ち,近方の球50cmの位置から両球を眺めると,何れも1個として見える。特別に1方を注視すると他は複視される,遠球を注視の際は交叉性,近球の時は同側性の複像を見る。2球の間隔を大きくすると,更に複視は著明になる。
今,黒糸を,白色小球2個に通してこれを弦状に張り,其間隔を20cmとし,両球とも正面,眼より僅かに低く持ち,近方の球50cmの位置から両球を眺めると,何れも1個として見える。特別に1方を注視すると他は複視される,遠球を注視の際は交叉性,近球の時は同側性の複像を見る。2球の間隔を大きくすると,更に複視は著明になる。
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