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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻7号

1965年07月発行

文献概要

臨床眼科

グリチロン錠の眼科的使用経験

著者: 宇山史郎1 坂口弘子1 山中守1 上田淳1

所属機関: 1和歌山医科大学眼科

ページ範囲:P.947 - P.950

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I.緒言
 グリチルリチン,グリシン,DL—メチオニン等を主成分とするグリチロン錠(ミノファーゲン製薬)は内服により,主として肝における抱合解毒機転の促進,ラノリン飼育家兎における脱コレステロール作用,下垂体副腎機能の活性化ならびに肝におけるコーチゾン破壊酵素の抑制等の作用をもつ。即ち,臨床的には,解毒作用,脱コレステロール,抗脂肪肝予防などに有効である他,強い抗アレルギー作用が認められ,既に眼科の領域においても,阪本氏により眼瞼炎,強膜炎,フリクテン等の,主として生体における過敏性に原因すると考えられている眼疾に有効であることが報告せられている。
 今回我々もまた本製剤を,以下述べる各種症例に使用し,その結果を纒める機会を得たので,茲に報告しようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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