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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科19巻8号

1965年08月発行

文献概要

臨床実験

私の涙道機能検査法について

著者: 公炳禹

所属機関:

ページ範囲:P.1019 - P.1020

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 文化人は,下水道の重要性を知つている。文化住宅,または,文化都市には下水道の設備がよく,ゆきとどいている。涙道は視器の下水道ともいえる。しかし,残念ながら涙道検査をおろそかにする眼科医がまた少くない。アメリカのSTORZの眼科機械のカタログを見ると,195頁の中で涙器に関する機械だけのが10頁も占めている。が,日本の半田屋の105頁より成るカタログにはまだまだ半頁にも達しない。これだけ未だ眼科医が涙器の重要性を充分に認識していない証拠ではないかと思う。
 1936年秋は,涙道の排泄機能を結膜嚢内に2.0%フルオレスチン液の極く微量を点眼硝子棒で結膜面に塗布し,10分後に着色された涙液の消失状態によつて涙道機能を判断し得る新しい原理に基づく方法を,中眼雑誌に報告したことがある。その後,1942年検査方法を少しく改良した。つまり,0.2%フルオレスチン液の点眼により正常眼にでは5分間以内に消失し,異常眼では消失しない現象を標準にして検査する方法を朝鮮医学会雑誌に日本語で報告した。これらの検査方法は"今日公氏フルオレスチン法"として何れも眼科臨床に於て広く利用されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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