文献詳細
文献概要
臨床実験
真菌症治療剤によるAureobasidium-Keratomycosisの1治験例
著者: 百々次夫1 平田敏夫1
所属機関: 1広島大学医学部眼科
ページ範囲:P.1033 - P.1040
文献購入ページに移動I.緒言
角膜真菌症は1879年にLeberによつて初めて記載され,我が国では30年後の1909年に槇が最初に報告した。以来我が国では,その症例が散発的に記載されて来たが,近年急激に報告例が増加して,初報以来現在までに46報(76例)が数えられる。
一方,報告例の増加と共に,その治療方法も多様に試行,提唱されて来たが,いまだ決定的な方策がない。最近私共の経験した角膜真菌症の1例で,その菌種をAureobasidium pullulansと同定,これに抗真菌剤Amphotericin B及びNystatinを使用して著効を認めたので報告する。
角膜真菌症は1879年にLeberによつて初めて記載され,我が国では30年後の1909年に槇が最初に報告した。以来我が国では,その症例が散発的に記載されて来たが,近年急激に報告例が増加して,初報以来現在までに46報(76例)が数えられる。
一方,報告例の増加と共に,その治療方法も多様に試行,提唱されて来たが,いまだ決定的な方策がない。最近私共の経験した角膜真菌症の1例で,その菌種をAureobasidium pullulansと同定,これに抗真菌剤Amphotericin B及びNystatinを使用して著効を認めたので報告する。
掲載誌情報