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臨床実験
交通事故によつて多発したアンモニアによる眼障害とこれを全治せしめた経験について
著者: 武本吉浩1
所属機関: 1日立総合病院眼科
ページ範囲:P.1047 - P.1056
文献購入ページに移動眼腐蝕として最も頻度の高い角膜及び結膜の腐蝕は,酸アルカリ,金層塩類,動物性並びに植物性物質,種々の合成品等によって惹起させる。
これら腐蝕物質の何れもこれに触れた部の蛋白質を凝固して組織の壊死を起し濃厚な混濁を角膜に生ずるが,一般的に云って酸類は角膜では表層を強く浸し深部には至らないが「アルカリ」は酸と異なり浸透性があり組織の深部を腐蝕するので「アルカリ」による眼障害は酸によるよりも重症なものが多いことは衆知のことである。
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