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臨床実験
興味ある半盲を呈した2症例について
著者: 渡辺千舟1 宮浦康児1 志水久子1
所属機関: 1大阪医科大学眼科
ページ範囲:P.1135 - P.1140
文献購入ページに移動視野欠損は我々が日常しばしば経験する症状で,特にこれが半盲を呈する場合は,視神経より後頭葉皮質の有線領に至る視路のどこかに障害があることを意味し,しかもその障害部位に相当した特徴のある型をとり,従つて病巣部位の診断に決定的価値をもつていることが少くないため,中枢神経系疾患では,その証明が特に重要視されている。
しかし,半盲が何らかの型で修飾されて現われた場合には,視野のみからの病巣診断は容易でないことも事実であつて,かかる症例では脳血管造影が大いに診断の助けになつている。
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