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文献概要
臨床実験
眼科手術に局所麻酔剤ホスタカインの使用経験
著者: 藤永豊1
所属機関: 1広島赤十字病院眼科
ページ範囲:P.1147 - P.1149
文献購入ページに移動I.緒言
眼科手術に際して行なわれる眼輪筋麻酔,球後麻酔には2%塩酸プロカインが主として使用されているが,最近局所麻酔剤の研究が著しく進み,作用効果が著明で,副作用が少ない薬物の出現をみるようになつた。新しい局所麻酔剤として登場しているものの一つであるホスタカイン(Hosta—cain)はw-N—Buthylaminoessigsäure−2—me—thyl−6—chlor-anilid-hydrochloridで水に易溶性で塩主酸プロカインに比し,はるかに安定であるとされ,組織内での分解,交感神経末梢のエピレナミン感受性を高めることもないとされている。私はホスタカインを眼科手術の際の眼輪筋麻酔,球後麻酔に使用して良い結果を得たので報告する。
眼科手術に際して行なわれる眼輪筋麻酔,球後麻酔には2%塩酸プロカインが主として使用されているが,最近局所麻酔剤の研究が著しく進み,作用効果が著明で,副作用が少ない薬物の出現をみるようになつた。新しい局所麻酔剤として登場しているものの一つであるホスタカイン(Hosta—cain)はw-N—Buthylaminoessigsäure−2—me—thyl−6—chlor-anilid-hydrochloridで水に易溶性で塩主酸プロカインに比し,はるかに安定であるとされ,組織内での分解,交感神経末梢のエピレナミン感受性を高めることもないとされている。私はホスタカインを眼科手術の際の眼輪筋麻酔,球後麻酔に使用して良い結果を得たので報告する。
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