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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科2巻1号

1948年02月発行

〔Ⅱ〕原著

網膜血管炎を以て始りたる特發性葡萄膜炎に兩眼脈絡膜苔癬並に點状角膜實質炎を合併せる症例—特發性萄葡膜炎並に角膜實質炎の本態論に就て

著者: 井街讓1

所属機関: 1兵庫縣立醫大眼科

ページ範囲:P.6 - P.12

文献概要

緒論
 特發性葡萄膜炎の病理は未だに闡明されてゐない。之を臨牀的に血管系變化のみに就て見ても,ある者は初期に於て静脈周圍炎を發見し他の者は動脈周圍炎を認めてゐるが,全く看過され或は證明されなかつたものが多い。
 惟ふに,ある種の病原體或は抗原の個體に對する働き方,又個體め之に對する反應も全く一様ではない。他方,病理學的に種々の原因に依り起る疾病過程に於ける或種の病相が全く酷似する事もあり得る。この特異な病相を呈すべき共通の因子を發見する事は各々の疾病の本態を解明するに役立ち,又ある個體の特殊な反應の態度を解析する事に依つて複雜な一般の場合を究明し得る事もあり得る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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