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Ⅴ私の經驗
網膜剥離手術補遺
著者: 林雄造1 前川祐誠1
所属機関: 1東北大眼科
ページ範囲:P.174 - P.176
文献購入ページに移動先づ第1は裂孔が概ね網膜周邊部に存する事は統計の示す所であり,これを頻回觀察する爲には直像よりも倒像を撰ぶ可きは言ふを俟たない。第2に裂孔及其の近圍殊に血管との關係をなるべく精密に倒像により寫生する。而して此の際必ず透明なパラフイン紙を用ふる事を要する。此の時の擴大率は實際手術に當つて裂孔と穿刺による白斑との距離を鞏膜上の實際距離に直す必要上一定にして置く事が必要で寫生の擴大率は倒像大その儘で畫くのが普通であるが時には其の2倍3倍としても差支へはない。第3にパラフイン紙は矩形の紙を用ひ一隅に黄斑部を,略々中央に裂孔を畫き且つ裂孔の中心と黄斑とを結ぶ線上に於て3分の2黄斑寄りに之れに直角な折目を付け且つ輪部をも圖示して置く。
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