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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科2巻5号

1948年10月発行

文献概要

Ⅱ臨牀實驗

縮瞳藥カルピノールの作用と其の効果の増強に就て

著者: 高木義博1 山地良一1

所属機関: 1阪大眼科

ページ範囲:P.211 - P.214

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 新薬カルピノール(田邊製藥)は,其の藥名をカルパミノイルコリンクロリツド(以下カと略記する)と稱し,藥理作用に就ては既にH.Kreitmsir (Arch.f.exper.Path.164,346(1932) H.Nöll (Arch.f.exper.Path.167,158(1932)等により明かにされ,又K.Vel-hagen (K.M.f.A 90,512-513(1933),A.f.A.107,319-344(1933),K.M.f.A.92,472-483(1934,)及び庄司,桐澤,山森(東京醫學會雜誌第58巻第12號,745頁(1944,)によつて,人眼緑内障の治療に用ひて,卓效あることが報告された。
 さて現在ピロカルピン,エゼリンの如き縮瞳藥の原料輸入杜絶の折柄,さきに杉山氏(昭和18年,綜眼407頁)は,其の代用藥としてアレコリンの作用を實驗せられたが,私共は,更に別種の代用藥たる,田邊製藥提供のカルピノールを,入手するを得たので,先づ之が人眼に對する縮瞳並に滅壓作用を,前記アレコリンと比較實驗した。偶々其の實驗中,カルピノールの作用を,驚異的に増強し得ることを知つたので,取敢へず之を報告し,大方の追試を乞ふ次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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