文献詳細
Ⅱ臨牀實驗
文献概要
「フリクテン」(以下「フ」とす)の大部分は結核の「アレルギー」(以下「ア」とす)性疾患とされ日常最も頻回遭遇する眼疾患である。予は嘗て「フ」患者の「ツ」皮内反應も調査し夫れは從來の報告の如き高陽性率を示さず年齡的に差異があり小兒期に於て33%内外であり,「ツ」反應のみより觀れば「フ」の結核説に疑義を持つとしたが予は更に,「ツ」反應陰性の「フ」患者に「ツ」反應を追究し間もなく陽性轉化した者の中で明かに結核性「フ」と判斷せらるるものを報告し「フ」が結核「ア」前期に來る場合あり,此の場合の「フ」が結核豫防上重要視さるべき事を報告せんとする次第である。
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