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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科2巻6号

1948年12月発行

文献概要

Ⅰ綜説

網膜血管血壓と其臨床的意義

著者: 植村操1

所属機関: 1慶大

ページ範囲:P.321 - P.233

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 單に血壓と云へば,上膊に於て,之を測定して,それが正常値に比して,差異を示せば,循環器障碍を考へる。又その上昇のある場合は直ちに動脈硬化症と診斷されることもある。然し血壓の變動は循環器の器質的變化によつてのみ起るものではなくて,その機能的變化も大きな原因となるものである。
 又上膊に於ける血壓測定のみで全身の血行状態を知ることは困難な場合が多い。血行障碍は全身血管の部分的變化,即ち大,中,小,或は毛細血管等,何れに限定されても起り得るのである。今假に之等血管の内何れかにのみ障碍が起つても全身血壓は種々の程度に上昇し得るのであるから,その成績だけで,その據つて來る根源を知ることは相當に困難な場合がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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