icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻1号

1966年01月発行

臨床実験

隆鼻術を目的とした油性ペニシリン注射による網膜中心動脈栓塞の1例

著者: 阿部信博1

所属機関: 1東北大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.71 - P.73

文献概要

I.緒言
 心臓病や血管病の患者の一眼が,突如として失明し,再び恢復しないことがあると言うことは,古くから知られていたが,その原因,所見等はGraefeにより初めて記載され,網膜中心動脈栓塞と名付けられた。
 その後,この疾患に関しては,多数の報告があるが,その原因については,内外共に心臓疾患,腎臓疾患或いは末梢血管の血栓などが主役をつとめて居り,原因不明なものもかなり多いと言われる。一方では,原因的関係は明らかであるが,極めて特殊なものとして,眼窩蜂窩織炎,鼻根部パラフィン注射等による網膜中心動脈栓塞が報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら