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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻1号

1966年01月発行

文献概要

臨床実験

真菌Cephalosporiumによる角膜潰瘍に併発した全眼球炎の1例

著者: 天日一光1 香春嶺二1

所属機関: 1札幌医科大学眼科

ページ範囲:P.75 - P.80

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I.緒言
 今日に於ける諸種抗生物質並びに副腎皮質ホルモン療法の広汎な普及は,確かに,感染症の予後を著しく改善した事は事実である。然し,之に伴い交代菌症の一つとして,真菌感染症が増加するに及び独り皮膚科領域のみならず,今や医真菌症が一般医学者の注目される所となつた。
 眼科の領域では,1879年,Leberが糸状菌による角膜炎の1例を世に紹介したのが最初であり,その後,多数の症例が報告されている。本邦では,明治42年愼の報告を以てはじめとし,今日迄,30例の角膜真菌症が報告されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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