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綜説
緑内障の薬物的治療
著者: 荻野紀重1
所属機関: 1横浜市立大学眼科
ページ範囲:P.1297 - P.1302
文献購入ページに移動I.緒言
眼疾患の薬剤による治療は近年多くの新しい薬物の発見,特にサルファ剤,抗生物質と副腎皮質ホルモンの開発によつて画期的な進歩をとげた。ある意味ではこういう薬を使うことで,病気の治療は単純化してきたといつてもよい。
ところで緑内障の治療については,最近著しく進歩したということができるが,その反面次々と新しい薬剤が出現して,治療体系が複雑化し,これらをcase by caseに使いこなすにはかなりの努力を必要とする。緑内障は40歳以上の人口の1〜2%に発見されるといわれており,その上経過の長い疾患であるため,日常の診療においても相当な比重をもつものである。新しい緑内障治療の薬剤の知識を身につけてこれを使いこなすことはわれわれの課題の一つといえる。
眼疾患の薬剤による治療は近年多くの新しい薬物の発見,特にサルファ剤,抗生物質と副腎皮質ホルモンの開発によつて画期的な進歩をとげた。ある意味ではこういう薬を使うことで,病気の治療は単純化してきたといつてもよい。
ところで緑内障の治療については,最近著しく進歩したということができるが,その反面次々と新しい薬剤が出現して,治療体系が複雑化し,これらをcase by caseに使いこなすにはかなりの努力を必要とする。緑内障は40歳以上の人口の1〜2%に発見されるといわれており,その上経過の長い疾患であるため,日常の診療においても相当な比重をもつものである。新しい緑内障治療の薬剤の知識を身につけてこれを使いこなすことはわれわれの課題の一つといえる。
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