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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻10号

1966年10月発行

文献概要

臨床実験

眼科領域におけるCephaloridineの基礎的および臨床的研究

著者: 生井浩1 鬼木信乃夫1 野中吉郎1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1339 - P.1343

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I.緒言
 Cephaloridine (Ceporan)は1945年Brotzuにより,イタリア・サルジニア島海岸で分離されたカビの一種Cephalosporium acremoniumが産生する抗菌成分Cephalosporin Cより得た化合物より合成して作られた抗生物質である。本剤の発見はかなり古いが,その後の化合物合成研究に時間がかかり,最近になり初めて海外の文献にclosed upされたものである。その構造式を見るとペニシリン核と類似した核をもつているがペニシリンとは交叉アレルギーがなく,しかもペニシリナーゼに強い抵抗性を有し,注目に値する抗生物質である13)。私達はこのCephaloridineの眼科領域における基礎的研究と,若干の臨床応用を試みたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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