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文献概要
第1回眼・光学屈折学会
眼鏡レンズ材料について
著者: 會田軍太夫1
所属機関: 1株式会社保谷硝子
ページ範囲:P.1363 - P.1365
文献購入ページに移動I.眼鏡レンズ材料について
かつて,ニュートン(1642〜1727年)が,プリズムで白色光線を分散して,白色光線のスペクトル形成を実証した。そして,色消しレンズの不可能性を主張したことは有名である。ところが,後に,レオナルド・オイラー(1707〜1783年)は人間の眼は没色収差になつているではないか(実は若干の色収差はあるのだが)といい,当時の望遠鏡製作者であつた,ジョン・ドロンド(1706〜1761年)の対物色消しレンズの可能性に示唆をあたえたことは周知のことであろう。
筆者は,眼鏡レンズ材料について,種々考察を行つているが,眼の水晶体の屈折率が,その表面から内方の核にいたるまでに,連続的に変化している性質をみて,そうした材料が,ガラス材料または高分子材料(いわゆるプラスチック)からつくることができないだろうかと思うようになつた。
かつて,ニュートン(1642〜1727年)が,プリズムで白色光線を分散して,白色光線のスペクトル形成を実証した。そして,色消しレンズの不可能性を主張したことは有名である。ところが,後に,レオナルド・オイラー(1707〜1783年)は人間の眼は没色収差になつているではないか(実は若干の色収差はあるのだが)といい,当時の望遠鏡製作者であつた,ジョン・ドロンド(1706〜1761年)の対物色消しレンズの可能性に示唆をあたえたことは周知のことであろう。
筆者は,眼鏡レンズ材料について,種々考察を行つているが,眼の水晶体の屈折率が,その表面から内方の核にいたるまでに,連続的に変化している性質をみて,そうした材料が,ガラス材料または高分子材料(いわゆるプラスチック)からつくることができないだろうかと思うようになつた。
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