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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科20巻10号

1966年10月発行

文献概要

談話室

最近の眼鏡(2)

著者: 井上正澄1

所属機関: 1井上眼科医院

ページ範囲:P.1367 - P.1372

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III.眼鏡処方箋
1.装用試験
 装用試験は眼鏡処方箋を書くときに最も大切な試験であるが,なおざりになり易い。一枚の眼鏡処方箋を良心的に書くためには,他覚屈折検査,眼底検査,細隙灯検査,自覚屈折検査をやつた上で,装用試験を慎重にやらねばならない。装用試験をやつているときに,眼精疲労睡眠不足,不養生,全身病などを発見することが少なくない。
 装用試験で納得がいかない時には眼鏡処方箋を書く事は延期すべきである。以前あるデパートで2分間検眼という看板を見たが,これなどは商業主義のかたまりである。あわてて不適当な眼鏡を与えるために眼科患者を作る仕事とも言うべきであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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